I’ve been thinking about you.
第12章 世界がこわれる音がした ワースさん
「はい、喜んで··」
「···ふっ」
俺を助けてくれた魔法使いさん
兄貴が昔出会った魔法使いさんと似ている
新しく世界の作り方を教えてくれたアリア···。
お互いの指に絡み合うアゥイナイトの宝石
だけど···世界は残酷だ
ピシッ··ピキピキッ··バキッ!!
『!!』
空に亀裂が入る
地面にも亀裂が
「アリア逃げるぞ!」
俺はアリアの手を掴もうとしたら
スカッ
「えっ···」
掴めなかった
「ワースくん」
俺は下に落ちる亀裂がアリアにまで入る
「嫌だ!せっかく一緒に誓ったのに···未来を···っ」
チュッ
『·····』
「ワースくん、ネックレスを私と思って大切にしてね、あとオーターさんに渡してくれるかな?」