I’ve been thinking about you.
第12章 世界がこわれる音がした ワースさん
ぎゅっ
「価値がない俺なんかに···」
「ワースくん。君は価値など考えちゃ駄目、ワースくんは、世界中どこを探しても1人しかいない"ワース·マドル"なんだからね」
ぼろぼろ··
「なんで··そんなに··優しくして··ずっと欲しかった言葉を··」
「だって、僕··いや、私は··」
ギュッ
「貴方と未来を誓い合ったのよ」
「ーーー!」
「だから、怖がらないで··目標に向かって」
ぐすっ···。
「アリア···」
「なぁに?ワースくん」
スッ…
「これを受け取ってくれないか?」
右手薬指にはめられた指輪
「指輪···ワースくん」
「アゥイナイト··幻と言われてる宝石、意味は"過去の決別"俺とアリアの過去は凄く似ている···」
パタタッ··
「"慰め"」
「だから、俺とずっと一緒にいてくれないか?漆黒の死神··いや、アリア」