I’ve been thinking about you.
第10章 つかまえた イノセント·ゼロ
「お··お嬢さん··(初めて··感じた。恩師と同等の威圧を··)」
「✿✿✿」
ふわっ··
(今、和らいだようだ)
私には効かない無駄な魔法
だけど悪くないと感じた
「顔色が酷く悪いですよ?役に立つか分かりませんが··魔法薬で作った小瓶を渡しますね。要らなかったら空に投げて下されば静かに浸透しますので、でわ··」
「あっ··(行ってしまう)」
くるっ
「貴方の癒しになりますように··」
ふわっ··
「······」
あの時に捨てたはずの心に何かが染み込んだ
✿✿✿
ふわっ···
すん
「ん~~~~?」
「どうしましたか。デリザスタ様」
すんすん
「なんか匂うんだよな~~」