~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】
第5章 ごっこ遊び 【禪院直哉】
注文していたおつまみと
お酒が届いたので、
この部屋に備え付けてある
コスプレの方に着替える様に言われて。
直哉様に……一枚づつ
着ていた衣裳を脱がされて行くと。
あれは素肌に着るものだから
長襦袢も直哉様の手で脱がされてしまって。
広げた…着物の上に…
袖を抜かずに残した状態で…
身体だけ…何も纏って居ない
そんなアンバランスな姿を…
直哉様にカメラに納められてしまう。
借りていた花魁衣裳を
私が畳もうとすると、
どうせクリーニング行きなので
畳まなくていいと言われて。
素肌の上に…部屋の
ステージの上の
トルソーから赤い花魁
コスプレを剥ぎ取ると自分の身に纏った。
リビングの…赤いソファに
一緒に腰を掛けていると
ここだけ…いかがわしいお店のようだ。
『その恰好しとったら、
和風のセクキャバみたいやなぁ…
俺の膝の上…前はだけさせて
それっぽい感じにして、
跨ってみてくれへんやろか?』
そう言われても…そんなお店で
働いた事もなければ…、
お客さんとして行くことも
無い場所なので私には
それっぽくしてくれの
それぽくの部分のイメージが
どんな感じなのか…さっぱり
皆目見当もつかないのだけども。
和風のセクキャバ??
セクシーなキャバクラ??
セクハラできるキャバクラ??
要するにお触り出来るキャバクラ??
花魁コスプレの前を開いて
おっぱいをさらけ出すと、
ソファに座っている直哉の膝の上に
対面座位の様な体勢になって座った。
『おっぱいビンタ頼むわ…』
要するに…私の胸の谷間に
直哉様のお顔を挟んで
ぺちぺちとおっぱいを
直哉様の頬に当てる感じ…のやつだ。
これは…何が…楽しいんだろう…と
思ったりしなくも…ないけど…
直哉様はこっちの胸の谷間に
顔を埋めて満足そうにしていて。
ペロン…っと…おっぱいの先の
突起の部分を舌で舐めて来て。
反対側の先も指で弄られる。
「んは…ぁ…ぁぁ…んッ…」
『ここまでテイストに気合入っとる
和装セクキャバも…あらへんで?』
「んんっ……ここは…ッ…」
『セクキャバちゃうから
抜きでも本番でもし放題…やわな?
あのステージで…続きしようや…
そのズラ外す前に…あっこでしよしよ』
ソファから…こっちこっちと
部屋の隅に扇形のステージに移動させられて。