~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】
第5章 ごっこ遊び 【禪院直哉】
「一緒と言いながら…
私に…これを着せてる人が…
そんな事言うのはおかしくないですか?」
『包装紙…みたいなもんやん、
ええもんで包んだ方が…
もっとええもんみたいになるやんか…。
とりあえず…適当に頼んで
酒でも飲もうや…なにがええ?
ちゃんが好きなん頼みぃな』
そう言ってこっちに
フードメニューを手渡して来て。
美味しそうだった骨付きの
ウインナーや生ハムと
アボカドのカルパッチョ…。
直哉様は枝豆と…甘エビとタコの唐揚げ。
それから飲み物は、直哉様は
日本酒を…私は…ピーチフィズを
注文して貰って……。
部屋の…派手な壁紙を背景に…
直哉様に…写真を撮られる。
『おっぱい…見える様にしてん?』
確かに…スタジオでは…
こんな…卑猥な露出をしながらの
写真撮影は出来ないだろう…。
ヘアヌードの写真集のモデルにでも
自分が抜擢された気持ちになりながら。
「あの…直哉様…のそのカメラは…」
『俺がカメラなんか
自分でわざわざ買う思う?
こう言うの好きな先生がおるんやって。
自分がさらのカメラ買うたから言うて
自分のお古押し付けよったんやってや。
家にずぅ~としもたままやったし。
折角やったら、えっろい…
恰好したちゃんでも
遊んどるカメラで撮ったろ思ってんて』
一眼レフのカメラの
シャッターを切りながら
自分が買ったのではなく
貰った貰い物のカメラで、
使う事なく放置していた物だと
直哉様がそう話をして来て。
「あの…私も…撮りたいのですが……」
『え?ちゃんが撮るん?』
今自分が背を向けている
この豪華絢爛な和柄の背景で
今の直哉様を…自分も…
写真に納めてみたいと…思ったので。
自分にもカメラで写真を撮らせて欲しいと
が直哉に申し出ると。
ちょっとだけやで…とカメラを
私の方に貸してくれて。
直哉様にポーズを要求しながら
次々にシャッターを切って行く。
自分が花魁の恰好をして
下着を履いてないのに、
摂る方が楽しくなってしまって
かなり大胆なポーズで
胸が零れそうになりながらも
アソコを明るみに晒しながらも
直哉様のお姿を写真に納めていると。