• テキストサイズ

Dream World 2 [黒子のバスケ]

第7章 大切な日 * 緑間真太郎





キッチンへ駆け込んだ俺は、現状を目の当たりにした。




シンクに飛び散ったカップの残骸。


床にこぼれた熱湯。



そして




「し、真ちゃん!」



床にぺたんと座りこんでいる。


指を押さえている様子から、どうやら指を火傷したようだった。



の顔が少し火照ったように見えるのは気のせいかもしれない。

だが、そんなの姿に胸が疼いている自分がいた。

こんな自分を押し込み平然と装う。


俺の心情には気づかず、は普通に会話を続けている。





「……あ、あの、ごめんね。真ちゃんのカップ割っちゃった……」



緑間「……」



無言でに近づく。



「し、真ちゃんやっぱ怒ってる……!?」




……そして喚く(わめく)の手を掴み





ぱくっ…






「真ちゃん!?……!!」





そのまま指を咥えた。






緑間「馬鹿め!なぜ火傷したのにすぐに冷やさないのだよ!」





火傷したら冷やす事が最優先だというのに…





「ご、ごめんなさい。……あの……っ、真ちゃっ……指……っっ」



緑間「!」








こっちは応急処置でしているというのに、いつの間にか目が潤んできている。








プチンッ……!









緑間「……全く……。……折角保っていた理性を切らしてどうするのだよ。」












そして俺は、そのままにキスをした。
















/ 99ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp