第7章 大切な日 * 緑間真太郎
その日の放課後、彼女に弁当箱を渡すために教室に残ってもらう事にした。
「えっと、緑間くん…」
いつの間にか、教室には二人しかいない。
緑間「……あぁ。昨日は助かったのだよ。」
そう言って、に弁当箱を返す。
「あっ、うん。…味、大丈夫だった…?」
心配性なのか、味の確認をする。
緑間「不味いはずがないのだよ」
「…えっ?」
緑間「…なんでもないのだよ。」
「…じゃあ私はこれで……」
立ち去ろうとした。
そして俺は
グイッ……
「えっ……!?」
急に手を引かれて驚く。
だが、一番驚いているのは
(……俺は……何をしているのだよ……)
彼女の手を引いた俺自身だった。
「あ、あの…緑間くん……!」
彼女の顔は赤くなっている。
だが俺が、その手を離すことはなかった。
緑間「これからも、俺の為に料理をしてほしいのだよ。」
気づけば俺は
に告白していた