第7章 大切な日 * 緑間真太郎
次の日、弁当箱を返しにの席へ向かった。
緑間「…」
ちょうど、は友人と会話をしているようだった。
……そして俺は、達の会話を聞いてしまった。
「…_緑間くん、お弁当食べてくれたの?」
「…わかんない……」
緑間「……?」
…俺の話をしているのか……?
それなら、このまま話に割り込んで弁当箱を返せば良い話だった。
…だが俺は、彼女が口にした次の言葉に
身体を固まらせた。
「…でも……。…やっと、渡せたや。」
…!
…どういう事だ…?
「やっと」ということは、今までにも作った事が…?
この俺に…?
いつから…?
……悶々と考えているうちに、彼女達はどこかへ行ってしまった。
だが、彼女達が立ち去ってからも暫くの間、俺はその場で呆然としてしまっていた。