【WIND BREAKER】愛なんて知らなかった(R18)
第4章 ※初めて
『んっ……ぁっ……はっ…ん…』
フルフルと胸が揺れ、脳が溶けそうな甘い声で鳴く沙良のナカを、夢中で出たり、入ったりした。
パンパンと肌がぶつかり、卑猥な水音が響く。
『ぁっ…梶…君……』
涙を流しながら視線を逸らさず、俺の名前を呼ぶ沙良に思い切り腰を打ちつける。
「…悪いっ……もう…」
最奥まで突くと、薄い膜の中に欲を思い切り吐き出した。
肘をつき、沙良の顔に張り付いた髪を避けながら、目尻に口づける。
「…大丈夫か。」
『うん…心臓…ドキドキしてる…』
目を瞑り、肩で息をする沙良。
すると数分と経たないうちに、寝息が聞こえてきた。
「…疲れたよな。」
掛け布団をかけてやると、簡単に服を着て、俺も沙良の隣に横たわった。
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『…ん……』
「…起きたか。」
ガバリと起き上がり、何も身に着けていない事を思い出して即座に掛け布団で体を隠す沙良。
『見っ……見てないですよね。』
真っ赤な顔で、机の近くに座る俺を見つめている。
「…?見たけど…散々。」
『…っ…じゃなくてっ…今です。今っ。』
「……?」
沙良の言っていることの意味がわからず、理解するのを諦めて現実的な話をしようとスマホに目を落とす。
「今8時まわったとこだ。遠藤さんはいないってさっき聞いたけど、そろそろ帰った方がよくねぇか?
…送る。」
『…っ…そんな寝てました!?私…
とりあえず服を…痛っ…』
「どうした?」
『っ…あ、大丈夫です。ちょっと…』
「…………」
作り笑顔で服を着始める沙良。
送って行こうとアパートの階段を降りていくと、俺は沙良に腕を差し出した。
『え………?』
「お前…腰痛いんだろ。庇いながら服着ててバレバレだ。
それに…お前が下向いて黙ってる時は、何か隠してる時だから。」
1週間前のあの事件の帰り道も、お前は俯いたまま歩いていた。
『…ごめんなさい。』
「…俺の方こそ優しくできなくて…悪かった。」
沙良は俺の腕に手を通し、体を預けながら歩き始めた。
『梶君は…優しいです。凄く…』
「………」
勢いで抱いたわけじゃない。
大切で、大事で、離したくなくて…