【WIND BREAKER】愛なんて知らなかった(R18)
第1章 引っ越し
祖父が遺した古い酒屋。
"ワシの代で終いに…"
祖父はそう言っていたのに、父はどうしても店を継ぎたいと申し出た。
店があるのはまこち町の東風商店街。
私には縁もゆかりもないその町への引っ越しに、反対はしなかった。
あんな場所にいたくなかったから。
どこに行っても同じだと思ってた。
誰と話しても、誰と一緒にいても、人生なんて変わらないと思ってた。
そう…思っていたのに。
これは私が"彼ら"と出会い、共に過ごす事で少しずつ考え方が変わり、夢を見つける物語。