『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第8章 冥い
「爆豪とを正式に俺たちの仲間に迎え入れたい、最悪だけでもいい。あいつの個性は使える。まああいつらが簡単に首を縦に振るとは考えにくいがな」
「今日はやけに饒舌だな」
「機嫌がいいんだ、いい仲間を見つけたから」
「好きにしろよ」
視線を荼毘から目の前のコーヒーカップにうつすと、ざわつく心を隠すように口をつける
「お前と出会えて本当によかったよホークス」
不気味に笑いながら荼毘が言う
「…俺もだよ荼毘」
コーヒーはまだ半分しか飲んでいないが席を立ちお会計をすると足早にお店を後にする
あの時ちゃんになんて言うのが正解だったのか…。
正直に言べきだったか?いや、やっぱりそれはリスクが高すぎる
それにしてもセフレだとか体が最高とかよくもまあそんなこと言ってくれたよ
俺に愛されてるか不安になっているちゃんには十分すぎるくらいの言葉だっただろう
けどちゃんに変な誤解を与えて傷つけてしまったのは事実
俺はスマホを取り出すとメッセージをおくる
【落ち着いたら連絡まってる】
画面を切り替えると次はある人へと電話をかける
公安以外で唯一俺が潜入活動をしている事を知っている男
プルルルルルプルルルルル
「……こんな時間になんだ」
「いやぁ〜すいませんちょっとお話ししたいことがありましてエンデヴァーさん」
「今食事中だ。あとに______っ」
「今たまたまですがヴィラン連合の荼毘と接触しました。つぎ奴は爆豪くんとちゃんを本気で奪いに来ます」
「なぜ俺に言う」
「連合に潜入している以上、俺が表立って動くことは出来ない。あなたしか頼れる人がいないんです」
「…予定はいつだ」
「まだわかりません。きっと奴らもタイミングを見計らっているはずです。また新しい情報が入ったら連絡します」
「わかった」
「よろしくお願いします」
「ホークス、無理はするな」
「はい」
通話を終了すると暗くなったスマホの画面にうつしだされる、なんとも冴えない男の顔
俺ってこんな顔してたっけ
スマホをポケットに入れると重い足取りで帰路へとつく
信じてますよ…No. 1