『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第6章 幸せと恐怖《※ホークス》
「前回の事件がきっかけで朋華ちゃんのSPを任されました!明日の朝また迎えにくるからね」敬礼ポーズをして少しおちゃらける彼の姿を見たのは昨日の晩のこと
どうやら事が落ち着くまで私にはガードマンが付くらしくそれがあの時居合わせたホークスに任命されたらしい
朝になり部屋の扉がノックされ、開けるとそこには仕事モードのホークスが立っていた
「おはよう、よく眠れましたか?」
「うん、まあまあかな」
「まぁあんだけ激しく抱いたから、そりゃさぞかしよく眠れたでしょうね」
小声でニヤついた顔で言ってくるホークスの手をつねると「いてててっ」と少し嬉しそうに笑う
2人で教室までの道を歩いていると途中で爆豪くんと出会いホークスの方から声を掛ける
「爆豪くん、おはよう」
「ちっ、てめなんでここにいんだよ」
「まあ色々あったからね、少しの間だけみんなのガードマンをやることになったんだ」
「俺にはガードマンなんて必要ねえ、ついでに言うとそいつにも必要ねえ」
そう言うと私の方を指差す
「俺が近くにいんだからよ」
「まあそんなこと言わないで、少しの間だけだから我慢して?ね?」
一見普通の会話に聞こえるが2人の目にはバチバチと火花が散っており、お互いの言葉には少しトゲがある
教室に着くと「んじゃ、俺はここで見張り役だから」と中には入らず廊下で軽く手を振る
「あいつと仲直りしたんか」
「仲直りっていうか…うんまぁそんなとこ」
「…よかったな」
それだけ言うと自分の席に向かいドカッと腰を下ろす。切そうに言う爆豪くんの顔を見てなんだか胸が苦しくなった
この日の実践練習で私は轟くんの半冷半熱をコピーさせてもらい、そこそこ長く使ってきた爆破の個性と一旦さよならをする
やっぱり触るだけじゃあんまりちゃんとコピーできてないな、体しんど
炎の影響で体温が上がり、それを氷でうまく冷やすことができず体に熱ばかりがこもる