第12章 告白Ⅰ
[こんにちは…おじゃ…]
私がドアを開けた瞬間
[〜!!!!!]
[つ……ば…ぐぅ……]
[心配してたの…!!よく一人で来れたわね…!!]
[迎えに行かなくてごめんねぇ!]
[体は大丈夫なの!?それと…!!]
急に息が止まるほどぎゅっと抱きしめられた
話したいけど苦しい
椿ちゃんがとにかく心配してくれてあれこれ話してくれているのはわかってはいるのだが
(なんだろう前と同じ展開だこれ…)
動こうにも力が強くて抵抗できない
どうしようかと思っていたそんな時助け舟がきた
[椿…やりすぎなんじゃない?]
[さん息できてないよ?]
[え…?うそぉ!!ごめん!]
[だ…大丈夫…!]
やっと気づいたのか私から離れる
ことはさんの一言で事なきことを得て助かった
[あ、ありがとうございますことはさん]
[いえいえ!本当に無事でよかった…]
お礼を言ってハッと気づいてしまった
二人とも心配していた顔をしていて椿ちゃんは涙ぐんでいた
(ああ……私……)
(やっぱりちゃんと話さなきゃ…)
私は一呼吸おいて言葉を発しようとした