第12章 告白Ⅰ
[ええ〜!その色地味よぉ]
[椿ちゃん…あのぉ……]
[さんこれもいいんじゃないですか?]
[こ、ことはさん……えっと…]
なんでこんなことになっているかと言うと
時は2時間前に遡る
私はことはさんや椿ちゃんに謝罪をしにポトスに来ていた
休業日だったけど貸し切りにさせてもらって
実は二人からもメールやら電話が来ていたのだけれど返す元気もなくて
それにわざわざ家にも来てくれていたのだが人に会う勇気も出なくてお断りしてしまったのだった
条くんにも電話を無視してごめんとはもちろん謝ったのだけれど
二人にやっと電話して怒ってはいなかったけれど会って話をしようと行動を起こしたのだ
私は自分の過去を喋ろうとしていた
今回の私の対応で薄々勘づいていただろうけど隠しておくのも難しいだろう
拒否されるかもしれないけれど話してみてそのあとは
そこから先が全く思い浮かばない
(どう…思われるだろうか……)
(嫌って言われたら…友達……じゃなくなるってことだよね)
でもそんな悲観な考えばかり持っても仕方ない
緊張しながら私はポトスに足を踏み入れた