第12章 告白Ⅰ
[ごっごめんなさい……心配かけて…]
私は頭を下げながら消えいりそうな声で謝った
[電話にもメールにも出なくて…]
[本当に………]
額に脂汗がにじみでてきて言葉が出てこない
(二人にこんな顔をさせて私……)
申し訳無さがあって顔を見せられない
場が静まり返っていて
どうしたらいいかわからなかったけど
ぽんっと私の肩に手を添えてくれていた二人がいた
[そんなに謝らなくていいのよ…]
[辛かったわよね]
[そうですよ…!]
[さんが無事でよかったです…]
やっぱり私が怖がっていただけだった
条くんの時もそうだったけど受け入れてくれる人たちはちゃんといるのだから
心がとても暖かかった
[っ…ありがとう…………]
感謝しかない
こんなに私を思って心配してくれているのだから
泣きそうになったけどぐっとこらえて
私は顔をやっと上げることができた
そして
[ごめん…あと二人にも話しておきたいことがあって]
[聞いて……もらえますか?]
口を開いたのだった