第2章 出会いⅠ
[あらあら可愛いわね中学生成り立てかしら]
[そうなんですよ。なぁ条]
[…………………(こくん)]
(か、可愛い…)
首を縦に振りその男の子は頷くだけだった。
照れているのか顔を下に向きっぱだ
まるで小さい頃の私みたいに見えてきた
(人見知りなのかな…?私と似てる)
(条くんて言うんだ いい名前)
素敵な響きだと一人で感嘆としていると
[あ、すみません(汗)さっさと入らなきゃですよね]
[あら、いいのよ最後のお客さんなんだし気にしないで]
[入ろうか条]
[うん]
[ごゆっくりしてくださいね]
疲れを癒してゆっくり入って欲しいと思いニコッと微笑むも
[っ!!!!う、うん………]
声をかけた途端驚いたのが一気に顔が赤くなってそっぽを向かれてしまった
(………変なこと言っちゃったのかな…)
(……それとも照れてるのかな…)
(そう思お……!)
とプラス思考に切り替えたものの彼に何か言われた訳でもないのに一人で物悲しくなってしまっていたらしくおじいちゃん達からはそんなショック受けんなよなんて言われちゃって
気の所為だと思いたいが帰り際私の顔を見ずに帰っていかれて地味にショックを受けてしまった