第9章 吐露Ⅰ
[十亀条Side]
(今日はなんだか不思議な日だな…)
(まさかこんなことに…なるなんてぇ…)
[えっ…と温かいお茶でいい?]
[う…うん…ありがとう〜…]
[少し待っててね]
今ちゃんの部屋に俺はいることになっている
俺は鉢合わせるとじいちゃんは用事思い出したって戻ってしまうし
ばあちゃんは茶の間でなく部屋に入れたらというので
当の本人ちゃんは少し慌ててたようだけどいつの間にかお邪魔することになったのだ
あまりにも急すぎて何がなんだかわからない
今でも事態は飲み込めていないのだが
それに部屋に入れるなんて警戒心がないのかと思ってしまってぇ
まぁ弟のように思われてるのは薄々わかってはいるが目の当たりにするとチリっと胸が痛む反面
ちゃんの部屋に来ることになるとは思わなかったものだから緊張してしまっている自分もいた
好きな女の子の部屋に来るのも初めてだからか正気が保てそうにない状況だ
お風呂上がりなのか色っぽくて頬がりんごのようにほんのり赤く
血色が良くて艶があってドキドキして仕方ない
食べてしまいたい
その衝動が勝り理性が保てなくなりそうだった