第45章 ※激情Ⅱ
[………う…ん…]
心地よい温かさを感じぱちりと目が覚める
どうやら毛布をかけてくれたらしく当の私はお決まりのお約束のようにまた眠ってしまっていたようだ
(わ…………)
借りていた服も綺麗にされているし体もベタベタ感がない
この様子だと後片付けしてくれたらしい
(……………どうしよ)
まさか梶さんと"こういうこと"をしてしまうとは夢にも思わなかった
状況が状況であるとはいえ梶さんに甘えてしまって
(はぁ…)
自分に飽き飽きするももう前のような関係には後戻りはもうできない
あんな事をされて傷心だったのは理解できるけどそれにしては自制というものはないのだろうか
いい歳しているのに
(……………って)
(…………今何時!?)
気づくのが今更すぎるがどれほど寝てたのだろうか
雨は降り止まないも空は先ほどよりも仄暗く見える
早く帰らないとおばあちゃん達が心配しているだろう
(連絡入れなきゃ)
とスマホを探そうとした時
[…………!梶さ………!]
[…起きたか]
いつの間にか後ろにいたらしい
頭をガシガシとタオルで拭きながら隣に座る
お風呂から上がってきたばかりなのか髪が濡れている
タオルで拭くという些細な仕草なのに何故か艷やかに見えてしまう
[……体大丈夫か…?]
[え………あ…う、うん!]
見惚れていたのか二つ返事で言ってしまったけど梶さんの言う通り辛い痛みはなかった
まぁ腰は少々痛みはあるものの支障はない
それにあの"欲望"は消え失せていた
梶さんが"付き合ってくれたおかげで"
[………そうか]
[ならいい]