第43章 ※現実
[ちょ……あ…う……]
下着の隙間から指が中に張り巡らされる
[ほらぁ絡みついてる]
そう言う間に指が数本増やされて快感が倍になる
抵抗しようにも力が抜けてしまいなされるがままだ
[っ………ん…い…言わないで…]
[………え]
[………………ほら]
[こんなに濡れてる]
いきなり抜いたかと思いきやにちゃと愛液が絡みついた指を私の目の前に見せてつけてくる
[っ……嫌……]
恥ずかしさでおかしくなりそうだ
瞬時に顔をそらすも心臓の鼓動はドクドクと鳴り響く
まともに彼を見れる自信がない
[…正直じゃないなぁ]
条くんの声は不機嫌そのものだ
つまらないとでも言わんばかり
[つ…条くん……!]
[離して……!]
言い方は悪いが機嫌なんて気にしている場合じゃない
嫌だ
その想いは強くなる一方
彼から逃れようともするも力強く抑えつけられているものだからびくともしない
[暴れないでよぉ]
[場所変えたいのぉ?]
[そういう…問題じゃ……っ…]
何を言ってるのと口が出そうになるも
[じゃあ]
[二人きりになれるところに行こうかぁ]
[ねっ]
[…………っ]
背筋がひやりとする 見つめられた時生きた心地がしなかった
逆らえない
命令されたかのように体が動かなかった
[……きゃ……!]
突然抱きかかえられ声が出てしまう
全てにおいてなされるがままだ
[いい子にしてねぇ]
[……………]
抵抗しても無駄そうだ
私はなされるがまま大人しくしているしかなかった