• テキストサイズ

太陽が咲くまで[前編]

第43章 ※現実


[ん!……んう…!]

[…………っ]

そう言われた瞬間唇を重ねられる
角度を変えられ啄まれるも脳裏によぎったのは


(やだ)


どんな形であれこんな"彼"を受け入れたくなかった
思いっきり彼の唇を噛むと口の中に鉄の味が広がる


[っ……いたぁ]

[……そんなに牙立てたって無駄だよぉ]


私から離れると唇から血が滴り落ちている
それを美味そうに舌でなめ取っていた


[………嫌]


[へぇ…あんなによがってたのに今更嫌なんだぁ]


[っ………]

図星な所があるとはいえ言わなくていいのに
真っ赤にのぼせたかのように顔色が変わる
訂正しようとするも

[…そ、それは違……]


[いっ………た]


急に手首を掴まれて上に押し付けられる
これでは抵抗するどころか逃げられもしない


(…怖い)

この人は本当に条くんなのだろうか
あんなに柔和な笑みを浮かべていた人にはとても思えない

サングラス越しからでわかるくらい冷ややかな瞳で
全てを蔑んでいるかのように見通してくる



[……嘘つき]


[………ここはどうだろうねぇ]


[ちょ……!]


スリットのスカートを履いてきたのは軽率だった 
話だけでもと思って楽な格好をしてきてしまったから


[きゃ……!!]


スカートの中に手を入れられる
するすると太ももに手を滑られ


[や、やめて……!]



[……ほら]

[体は正直みたいだよぉ]
/ 497ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp