第36章 ※嫉妬Ⅱ
[…ん……やぁ………]
[ん………ふ……]
角度を変えて唇を交わされる
舌が絡まり奥へ深くへと入れられる息継ぎするのもやっとなほどに
毎回会うたびこんなキスをされては体がもたないにも関わらず
どうしよう
(気持ちいい…)
力が抜けそうになるのを堪え彼の背に必死にしがみついているけど正直な所立ってるのがやっとだ
それなのに
もっと
もっと
彼が欲しい
欲しくてたまらない
[んっ………んあ……]
[はぁ……はぁ…]
[…………]
一旦口づけが止み条くんが欲情した瞳で見つめてくる
ギラギラとして今までの行為が物足りないと言わんばかりだ
前髪をかき上げて
[……………]
[……………俺もっと触れたい]
[ちゃんに]
(え……)
[あ、あの……]
何を言うかと思えば
直球に言ってくるものだから思わず頰が赤くなる
鈍い自分でもその先が何なのか予想できてしまって
正直言うと私達はそこまでいけたことがないというか付き合ってまだ日も経たないというのに
それが答えなのかと受け取ったのか
[きゃ……!条くん……!]
[ごめんね]
軽々と私を持ち上げお姫様抱っこをし始める
重くないのって言おうとするもとんでもない速さで私の部屋まで駆け上がっていて気づけば部屋の中だ
(わ…わぁ………)
事態がまったく理解できない
さっきまでキスされていたと思ったら次は部屋の中にいることになっているのだから
展開が早すぎる
声をかけて良いのか悩んだけど彼の方に向き
[………条く……]