第5章 ※危機Ⅰ
(お店って……確か)
椿ちゃんがポールダンスをしている所のことだろう
私は見に行ったことないけど
椿ちゃんが踊ると凄い大盛況との噂で本人はそうでもないわと言うけど
[あんのや…んんっ]
[ほんとにごめんね…!…]
とんでもない言葉が聞こえたような気がするけどスルーすることにしよう
椿ちゃんが申し訳無さそうな顔をして謝る
[そんな…!気にしないで!]
[私は大丈夫だから…!]
お店の事情だもの仕方ない
大丈夫と答えたけど正直言うと夜道は少し怖い
けれど友達に迷惑をかけたくない
せめぎ合っていたけど迷惑をかけたくないという気持ちが強かった
[でも…もう遅いし心配よ]
[走って帰るし暗くないところにはいかないから…!]
[それに途中から迎えに来てもらうよ…!]
[本当ね…!それなら大丈夫かしら…]
そう言うと少しだけど安堵してくれたようだ
よかった
これで椿ちゃんも間に合うだろう
[うん!何かあったら連絡するし…]
[うるさいけど何かあったら連絡するのよ!]
[じゃあもう行くわね!またね]
[うん…!またね椿ちゃん…!]
お別れを言うと椿ちゃんは嵐のように去っていた