第35章 幸福
[……………え?え……?]
嘘
今考えてるって いや結婚したいって言ったよね?
(え…………)
[あら……!あらあらぁ〜!本当なの?条ちゃん!?]
[のこともらってくれるの!?]
[だったら嬉しいことこの上ないわ!]
[あ!結婚はあなたたちのしたいときでもちろん大丈夫だから!]
机から身を乗り出し最高潮に気分がノリノリだ
こんなに興奮しているのって初めて見るくらい早口だし
(わ…わぁ……)
いや本当に今日何か天変地異でも起こるんだろうかと思わずにはいられない
怒涛の展開すぎて何が何だか理解できずにいるのだから
[ば、ばあちゃん…!ち、近いって]
条くんも同様に呆気に取られているようだ
それもそう こんなに迫力のあるおばあちゃん初めてだもの
(…………うぅ……)
(………嬉しい……けど……)
どうしよう 冗談なような気がしないてもないけど
(でも)
言われた途端喜びが体中を駆け巡っている
嬉しくてたまらないって
あんなに真剣に言われるとは思わなかったものだから余計なのだろう
付き合っただけでも有頂天なのに結婚したいなんて幸せすぎて頭がおかしくなりそうだ
大丈夫かな私
(う〜…う〜…)
(ニヤケちゃう……!)
顔の筋肉が緩みまくって仕方がない
どうしたら止まるか頬をつねろうとしようとしていたら
[…………おい]
この一言が一気に空気を変えた
頭が下に向いていたおじいちゃんから突如ドス暗い雰囲気が漂う
(あ…これは………)
怒る
間違いなく 確実に
私達もやばいと察したが時すでに遅し
[…………は]
[はまだやらんぞぉぉぉ!!!!]