第35章 幸福
[……はいこれで終わりね丁子くん]
[痛てて…ありがと…!お姉ちゃん!]
[はい、次は条くん!]
[は、はぁ〜い…]
[こりゃあ…長引くな]
[だねぇ…有馬]
告白してから少し日にちが経ちだんだんと秋が深まってきたのか木々の葉も紅く色づき始めていた
[はい…じゃあ動かないでね]
[はぁい……っていてて…]
(……まさか怪我してくるなんてね)
今から丁子くん達と来るって電話が来たから待っていたのに
(………ってえ!?)
私の家に着いたら皆鼻血の跡と頬に傷がついているボロボロの状態で来たものだからそんな顔のままは流石にと思い急いで救急箱を持ってきて治療をしているのだ
(……もう)
私と付き合っても変わらず喧嘩をする日々は続いている
彼がそういったチームに所属しているとはいえ仕方ないと割り切ってはいるものの心配で仕方ない
だからこそなのか
*********************
[………付き合うだぁ……!?]
[うん……まぁ…]
[……えーとぉ〜そうだねぇ]
(……相変わらず怖い…)
告白して次の日条くんの方からおじいちゃんに了承をもらわなきゃならないなんて話を聞いてどうしてなんだろと思ったんだけど
どうやら付き合わないとその触れることすら駄目だとか云々かんぬん言われたらしく律儀にも守ろうとしてるみたい
別にいいんじゃないともいったんだけどそういう訳にもいかないと言うので家に来てもらったのだ
まぁ余計なことは言わないようにしなきゃだけど
[あらあら♪やっとなのね♪]
おばあちゃんは待ってましたと言わんばかりの嬉しさだ
凄いウキウキしてるし私より喜んでいるように見える気のせい?
そんなおばあちゃんを見ておじいちゃんは血管を浮き立たせ
[おい!ばあさん俺は認めとらんぞ!]
[亀の坊主にどうしてうちのをやらなきゃいかん!!!!]
[が危ない目に遭ったらどうすんだ!]