第34章 告白Ⅱ
(ん………???)
この空気に異様な音が聞こえたようなないような
訳もわからず目を見開き固まっていると条くんも同じなのか固まっているようだ
何か今ハクションって聞こえたよね?
間違いじゃないよね?
[[ん………???]]
二人揃ってまた同じ声が出てしまった頭にはてなマークも出てる
どう見ても彼でもないし私でもない
ということは
[……えーと……]
[亀ちゃん…お姉ちゃん……そのね……]
[……おい丁子…!]
[ば、馬鹿…!兎耳山……!鰐島…!]
[有馬ぁ…出るのは駄……]
[……ちょ…何してるんですか…!兎耳山さん!]
樹の後ろからガサガサと出てきたのはまさかの丁子くん達だった
でもあと一人見かけない人がいる
(……?誰かな…?)
銀色の髪に唇にピアスをしていて落ち着いた大人の雰囲気を持っている鰐島さんと言った方
獅子のスカジャンを羽織っているから仲間の方で間違いはないだろうけど
まずそれよりも
(……えーとこ……この感じは…)
[………その……]
[見られたぁってことで…いいのかなぁ…]
条くんが頬を掻きながらなんとも言えない表情をしている
信じたくないけどどう見てもこれは最後まで見てたとしか考えられない 考えたくないけど
皆と顔を合わせづらくて咄嗟に条くんの後ろに隠れると
[あー〜そのだな…十亀]
[すまん…条]
[ごめん…!亀ちゃん……!]
[…………あははぁ……]
(………………わぁ…)
[…そ…そうなんだぁ…]
[見てたんだねぇ……全部ぅ……]
条くんもこの空気にどうしたらいいかわからずから笑いをするしかなかった
私でもそうする
[うん……]
[そうなるな]
[いや…!否定しろってお前ら……!]
[だって!全部俺等見ちゃったんだよ!ね!さこっちゃん!]
[ちょ……!兎耳山さんは黙って下さい!]
[み、みんなぁさぁ……静かにしない…!?]