第34章 告白Ⅱ
[ちゃん……]
彼はまた力強く抱きしめる
離さないように情熱的に絡みつくものだからそれに応えるかのように体を預ける
[………その…本当にいいの…?]
[…私…年上だし…]
彼の胸板にうずくまりながら呟いてしまう
この空気に水を差すようで申し訳ないとは思ってる
些細なことだって言われればそれまでだけど本当に私で大丈夫なのかって
(……よくないなぁ本当に)
(…聞いて分かってるはずなのに)
不安で聞いてしまうのは私の悪癖だとは重々承知してる
けれど心の片隅では確証が欲しくてたまらないのだ 自分でいいと言う事の証明が
そんな不安な気持ちを察してくれたのか
[…えぇそんなの関係ないよぉ]
[ちゃんだからいいのぉ]
(…条くん…)
おでこに唇の触感が広がりほんのり暖かみが伝わってくる
(嬉しい)
(いつも欲しい言葉ばかりくれて本当)
(好き…だなぁ)
彼らしい返答に心がいつの間にか幸福で満たされていた
[ふふ…ありがとう]
[ちゃんじゃなきゃ俺だって嫌だよぉ]
[本当に大好きなんだからぁ]
[………うん]
頬を撫でられふいに視線が混ざり合うと彼の顔がだんだん近くなってくる
(あ…これ…)
(キス……かな…)
ドキドキするけど
(彼に触って欲しい)
(……求めて欲しい)
唇を寄せてきたので思わず目を瞑ると
[ハックション!!!]