第34章 告白Ⅱ
[え〜!だってよかったじゃん!お姉ちゃんと一緒になれて!]
[それはそうだ…!いや!ムードってあんだろ!お前普通出てくるかよ!兎耳山!]
[も…もぉうみんなやめてよ!]
皆があーだこーだと言っている間(喧嘩も始まっている)私は
(わ……わぁ……)
(…………)
黙ってその光景を後ろから見つめるしかなかった
というかどうしよしか言えないよこれ
あまりの事態に軽く目眩がしてきた
つまりは
告白したことも抱きついた所も
(キスしたのも全部見られてたってこと……??)
ということなのだ
それを全て丁子くん達に見られていたということ
[ちゃん…だ、大丈夫ぅ……?]
[……………っ……]
条くんが声をかけてくれるけど恥ずかしくて顔も体も熱くて仕方ない
こんなの こんなの
[………もぅ……]
[は、恥ずかしくて無理ぃ……]
[……帰りたい…]
正直に言うと今すぐにでも布団の中に包まりたい
彼のスカジャンを引っ張り涙目で駄々をこねてしまっていた
子供のように
[[…………………!!]]
ようやく私の声が聞こえてたからかみんなの動きがピタリと止まる まるで静止画のように
今まで騒々しかったのが嘘のようだ
[ちゃん……〜]
[だ、大丈夫だよぉ〜…みんな責めてるわけじゃあ…]
条くんも振り返りよしよしと頭を撫でてくれるけど
[〜〜〜…………うぅ………〜]
[恥ずかしい……]
あまりの羞恥に顔を手で覆うしかない
我ながら大人げないのは理解しているのだがあまりにもキャパオーバーだ
すると
[………みんなぁ……]
[[…………は、はい]]
[正座 しようかぁ]
[[……………はい]]
[う……うぅ………]
その後はまぁご推察の通り お説教というかなんというかうん
あんなに怖い条くんは久々に見たけど悪意はなかったので解散という形になりなんだかんだで私達の告白はこれで幕を閉じたのだ