第34章 告白Ⅱ
[ごめん…なんだか夢みたいかと思ってさ]
[こんな風にちゃんと気持ちが通じ合うなんてぇ…]
[思いもしなかったからさぁ]
(条くん…)
[……私もだよ]
[好きなひとと一緒にこうして…いれるんだもの…]
それを言うなら私の方だ
本当に夢みたいで現実だとは思えないのだから
(夢じゃないよね)
[…………?んぅ]
彼の方に向き直り頬をさらりと撫でたあと軽く鼻をつねる
[…ひゃ…い…てて…]
[ふふ…さっきのお返し〜]
[〜〜…もぉう……]
ふざけてしまったけど心の靄が晴れて清々しい
それに幸福であって上手く表現出来ないけど不思議な気分
だけど嫌ではなかった
条くんと一緒だとどんな事でも楽しめると思っているから
[…………ちゃん]
[ん……?……]
美しい深碧の瞳がこちらを捉える
私の手を重ね
[……ごちゃごちゃにはなったけどぉ]
[俺もぉ好きだよ]
[…付き合ってほしい]
[…………!]
改めて言われるとは思いもしなかったけど言葉にして聞くと激しい喜びで思わず身が震えてしまう
(ああ)
信じられないけどまぎれもなく彼から聴いたのだ
こんな自分でも好きだと言ってくれる私の全て委ねられるそんな人に
(…………うん)
だから
[………はい]
[私でよければ…その]
[付き合ってください………]