第34章 告白Ⅱ
時間がどれほど経ったんだろうか
それも分からない
私は彼との口づけの時間に夢中になっていたから
[……ん……はぁ……はぁ…]
[……やっと止まったねぇ]
そう言い彼はベロっと唇をなめる
私はこんなに息が荒いのにものともしていないようだ
若いって恐ろしい
[……んぅ…はぁ…もう……]
[………ふぅ…]
やっと息が整ってきた
涙を止まらせるのにそんな行為をするなんて
[どうして…き、キスなんてするの…]
頬を紅潮させながら顔をプイッと背ける
これぐらいしないと気がすまなかった
[…え…え〜とぉ…これが泣き止むかなぁってぇ……]
(え??私子供?)
[………もぅ]
なんだか馬鹿にされている気分になってしまい頰が膨れてしまう
条くんの方に向き直るのも嫌になってきてしまった
[ご、ごめんねぇちゃん…!]
[機嫌を直してぇ……ねぇ…]
全然見えないから分からないけどとりあえずオロオロとしながら宥められているのが伝わってくる
けれど
[……!別に…怒ってません…!]
条件反射でつい反応してしまう
これじゃあ私本当におこちゃまみたいじゃない
[ちゃん…ごめん]]
後ろからのしっと重みが広がりが伝わると思いきや背中から抱き寄せられていた
[条…くん…]
[……からかったわけじゃないんだぁ]
[許してぇ……]
グリグリと肩に頭を埋めながら猫のようにゴロゴロと甘えてくる
前言撤回 条くんも子供だった
[…もぅ…私も悪かったから…]
[……怒ってないか…ら……!]
そう言い離れようとするとやはり力が強く離れられない
筋肉質な体には見えないけれど凄い力だ なんだこれ
抜け出そうともがいていると
[…………離れないよねぇ]
[え?]