第34章 告白Ⅱ
[ちゃん……]
[それは俺が…]
彼の綺麗な緑色の瞳が悲しく映る
そんなことはないって否定したいのだろうけど
[ううん…私何も考えていなかった]
[目を逸らしてたの]
紛れもない事実だ
頭の奥深く考えないように
(…………考えないように)
その答えに辿り着かないよう自分で必死にもがいていたのかもしれない
[……………]
[私みたいな人好きになるわけないって決めつけて]
[それにほら…過去もその聞いていていいものではなかったし、むしろ受け入れてくれたのがすごいというかなんというか…]
[どうやっても好きになるわけないし、ましてや歳も上だから]
[…………ちゃん…]
さっきよりも悲痛な面持ちになっている
そんな顔にさせたかった訳ではないのだが
どうしても自分の気持ちを話すには必要な話になってしまうし聞いてもらうしかないだろう
[ごめん…自分の駄目なところばかり話しちゃって]
[……ううんぅ…]
[………でもやっと気づいたの]
本当鈍感にも程がある
ずっと前からわかっていたことなのに私は
(ううん後悔はあと)
すぅと息を吸い
[私…条くんの笑っている顔が好き]
[ご飯を頬張っているところも好き]
[私と一緒にいて幸せそうにしている顔も大好きだって]
[隣に条くんがいないことが考えられないの]
[…………っちゃん…]
[………だから]
[条くん]
[好きです]