第30章 発覚
[え……あえ…………]
好き
私が条くんを
嘘
涙なんてもの一気に引っ込んでしまったそれと同時に顔がやかんでも湧いたかのように急激に温度が上がる
今私の顔は茹でダコになっているのは間違いないだろう
[あら…って……自覚なかったの!?!?]
[う……え]
[どう見ても丸わかりだったわよ!?]
[……え]
[え…じゃないわよ!まぁなんとなく感じてはいたけど…]
椿ちゃんも驚きと共に今更すぎるわよって顔で見られている
おっしゃっる通りですはい
ぐぅの音もでなさすぎて黙るしかない
[…でもまぁわかったならいいわ]
そう言いヒールの音を鳴らしながら隣のブランコに足を組み座る
その仕草も優美だ
[好きなら徐々に知っていくものよ]
[が言っている過去がどのことなのかはわからないけど…]
[彼そんな事じゃビビらないと思うわよ]
ニコッと私に向けて微笑む
その事実が発覚しただけでもすごい恥ずかしいのだが彼女の言葉が胸にすっと入る
確かに言われてみれば無理に話すことはないのかもしれない
付き合うということ自体は初めてだし詳しくは理解できないけど椿ちゃんの言っていることも一理あるとは思ったから
[そうなのかな…]
[そうよ♪]
肯定するようにウンウンと頷く
大丈夫だと背中を押すように
[プラス思考よ♡]
[愛って偉大なものだもの♪]
[だから素直に気持ちを伝えてみたらどう?]