第4章 成長
料理が来るのを待ちながら椿ちゃんと談笑してると
[おまたせしました〜!]
橘さんがオムライスを持ってきてくれた
昔ながらの包んだオムライスで見ただけでも美味しそうだというのがわかる
[美味しそう…!]
[でしょでしょ♪早く食べましょ!]
スプーンですくい口に運ぶと
[………!美味しいです…!]
[ん〜!さすがことはね!美味しい♡]
[よかった…!口にあったみたいで]
卵とケチャップライスがいい具合に絡みあって美味しい
頬が落ちそうになるほどとろけてしまいそう
気づいたらあっという間にお皿が空になっていた
[ふぅ〜ごちそうさま]
[ごちそうさまでした…!]
[お粗末様〜!]
食事も食べ終わり
(よし…!)
丁度いい時だろう
私は意を決して橘さんに声をかける
[あの…橘さん…!]
[?]
[あ、あの、私でよければ友達なりませんか…?]
[そのびっくりしちゃって言うの遅くなりましたが…]
(怖い)
ああやっぱり怖い
付き合ってみて幻滅されたくない
ネガティブな思考ばかり
けど私は決めたのだ
橘さんと友達になると
(とは言ったものの……)
心臓が煩いくらいに跳ね上がっている
どう反応するのか分からくて緊張しながら答えを待つしかなった