第28章 番外編② 御礼
[…………〜〜〜〜〜ば…………]
(場…????)
そう言い言葉が出ないようだけど何か言いたげな様子だ
本当にどうしたのだろうかアワアワと口を動かして固まったままだしもう一回話しかけたら違うかもそう思い声を掛ける
[あの……何か私………]
[……………っ〜〜〜〜〜……]
[お前………まず離れろ…………!]
(え)
言われたことがわからない離れろって今聞こえたはず
一体どういう意味なのかが分からず一瞬思考が固まってしまう
(…?どういうこと…………?)
疑問が浮かんで彼が何を言っているのか理解できなかった
けれど少しずつ頭が働き次第に自分が何をしているのかようやくじわじわと分かり始めてくる
(…………………っ〜〜……)
(わ、私……………!)
やっと状況が理解できた
彼に会ったなんてまだ一回くらいなのにこんなとんでもない事をしてしまうなんて
丁子くんだと思っていたわけではないけど口元についていたものをとって食べたり梶さんが仰け反るほどこんなに近づいて
[……………わざとやってんのかそれ]
[えっ…と……]
そう言われても仕方ないそれは確かに赤くなってしまう
困った我ながらなんてことをしてしまったんだろう本当に
恥ずかしくて顔から湯気が出そうなほど沸騰している
自分でもとんでもない赤さになっているとわかるほど体が熱いのだから
(……………〜〜〜〜うう〜〜……)
もうこう言うしかない
私は彼から離れすぐさま土下座をし
[………〜っごめんなさい!!!!]
謝って済む問題でないが年頃の子に変なことをして申し訳なさすぎるその思いが強すぎてやり過ぎかもしれないが土下座をしてしまっていた