第4章 成長
嬉しいけれどどうして私なんだろう
幻滅しないだろうか
嫌われるんでないだろうか
色々な考えが巡ってしまう
椿ちゃんのときもいや
友達を作る時大体こういう考えしか浮かばない
怖いのだ
人に拒絶されるのが
"あの時"のようにまたなるのが
額から冷や汗が滲み出てくる
体も冷たくなって手先が動きづらい
このままでは
(………いつも私は決めつけてばかり)
(でも怖い)
(怖い)
頭の中が恐怖で支配される
このままでは流石にまずいと思い少し落ち着こうとした所
[あの]
[とりあえず座りませんか…?]
[立ってする話じゃなかったですよね…!]
[ごめんなさい…!]
橘さんが気を遣ってくれたのか席を勧めてくれる
それだけ私の顔色は悪かったのかもしれないがこの時の私は余裕がなんてものはなかった
[あら、本当だわ!とりあえず座りましょ♪]
[え、あ、うん……]
(しっかりしなきゃ…!)
私はどうにか体を動かし窓際の席に座った