第28章 番外編② 御礼
[お、おばあちゃん………!!]
[…………………]
(み、見られていたのか今の…)
何というか間がいいというか毎回見られているいや見られている気がしてならない
敵に回しては行けないなこれうんと思った矢先
[とりあえずこっちはいいから梶ちゃんに家に案内したらどうかしら♪]
[え!?]
[は?]
(え………え………?)
訳が分からず馬鹿の一つ覚えのように心のなかで同じ言葉を繰り返している
急にそう言われてしまい何を考えているのかわからない
とんでもない発言しているなおばあちゃん
梶さんも同じ気持ちだったのか驚いて大きな声が出ていた
無理もない私だって呑み込めずにいるのだから一体どういう意味なのか問いただす
[お、おばあちゃん……!]
[あらこの前のお礼しなきゃだもの当然でしょ]
(あ……)
それもそうだった私こそ何を考えていたんだが
恥ずかしい 顔が自然と赤くなり始める
[そ、そうだよね……]
[いや……俺は別に………]
それを聞いたからか帰ろうとして後ろに足を運んでいる
けれど
[駄目よ〜]
そう言いガッと梶さんの腕を掴む
[……………おいっ!]
[ちょ………!お、おばあちゃん…!]
行動が早すぎるし何より力強くない?
梶さん逃れようとさせているのに全然解けないよ
なんというかおばあちゃん意外と強すぎて怖い
どうしたらいいものかオロオロせざるを得ない
[じゃあよろしくね♪]
そんなこんなで梶さんを家に連れて行くことになったのだ