第28章 番外編② 御礼
[梶さん………!]
[来てくれたんですね………!]
[…………………………]
梶さんのほうに足早に駆け寄るも
[っ………あ………!]
足がよろけてしまい転びそうになる
どうしようこのままだと床に衝突してしまう
(や、やばい………)
もう駄目だそう思い目を瞑る
[………………っおい!]
(……………?痛くない?)
(……?………なんだか……)
声が聞こえた途端目を瞑ってしまったから状況が分からないし
支えてもらっているのか痛みも何も感じない
(あれ………?)
何かおかしい
恐る恐る顔を上げると梶さんが目の前にいてこちらの方を見ようともしないそれに顔全体が赤く見える私の目が間違いなければ風邪でも引いたのかと思えるほど
なんでなのか理解できずにいるもようやく違和感に気づく
(……………綺麗な瞳がよく見える………?)
(…………しかも間近で…………?)
(……………顔が近いと言うこと?)
正解があっていたのか視線が混ざり合う
息遣いが聞こえる それに端正な顔立ちがよく見える
私はやっと事態に気づく
[ご、ごめんなさい………!!!]
[…………………………っ…]
勢いよく顔を背ける
また私はとんでもないことをしでかしてしまった
ドジっ子なの私?
こんなの梶さん黙っていても仕方ない気がするというか恥ずかしすぎてこんなのどういえばいいか分からないもの
抱きついてしまうなんて痴女なんだろうかと色々考えすぎて頭がモヤモヤしていると
[あら〜……大胆ね♪]