第27章 一歩Ⅰ
[………気に入ってくれたあぁ?]
私が発した答えを聞いてとても嬉しそうな表情をしてくれてつい
[うん……!もちろん……!ふふふっ]
[私もここがお気に入りだなぁ!]
[……こんな素敵な場所早くくればよかったなぁ……!]
(………あれ………?これ………)
思ったより舞い上がっている?というかどう見ても子どもだこれ恥ずかしくなってきた
[って……あごめん…テンション高くなっちゃって…]
[あ、ははは〜……………]
申し訳無いけどそれしか言えないごめん条くん
我ながらまたやってしまった彼と一緒にいるとはしゃいでばかりだこんなん呆れちゃうよね
引きつった笑いを浮かべながらこの空気をどう変えたらいいか考えていると
[……………………]
[ううん〜そんな事ないよぉ]
[ちゃんがそんなふうに思ってくれて俺ぇ嬉しい]
[………………………っ]
[…………あ…ありがとう………条くん…]
まさかそんな事言われるなんて
とびきりの笑顔で言われたらどう反応すればいいのだろうか嬉しいやら恥ずかしいやら感情がぐちゃぐちゃで
お礼は言えたのはいいけど顔が真っ赤に染まって隠さないといけないくらい
心臓が張り裂けそうなくらい鼓動が高鳴る
最近こういった事が多くて大丈夫というかこれは気持ちの問題なのだろうか
(もしや病気…………?)
一回病院に行ってみるべきかもしれないその方いいかもと思ってる時
[………………………………]
[ちゃん………]
[話があるんだ]