第26章 緊張
[〜〜っと他にもいるんだけどまずはこんな感じかな〜]
[ごめんねぇ〜…ちゃん…いっぱい言ってわからないよねぇ〜]
[だんだんでいいからぁ]
え覚えられるかなこれ凄く不安になってきた紹介してくれて本当にありがたいのだが当然のことながらあまりにも人数が多い
有馬さんに鹿沼さんに佐狐さんにあとは やばい記憶が
[お姉ちゃん〜ポカンとしてるねっ!]
[ちゃん〜大丈夫だからぁ〜…]
[まぁ徐々にだよなぁ]
[なんか可哀想〜…]
[…………………………]
頭が爆発しそうだ湯気でも出てるんじゃないかこれ
でも焦る必要はない 徐々に覚えればいいのだから切り替えよう
[まぁ紹介は終わったしぃ〜あとはぁ〜]
[オリの案内だよねっ!!!]
[お姉ちゃんなら気に入ってるくれると思うんだ!]
丁子くんがとびきりの笑顔を向けながらぴょんぴょんと飛び跳ねている
よほど私が気に入ってくれると思っているみたい
そんな風にはしゃぐ彼が可愛くて思わず口元が緩む
[ふふ…わかったからそんなに跳ねなくても]
[えぇ〜!だってさ!見てほしくって!]
今度は私の周りをはね始める
口を膨らませて早く見てほしいと言わんばかりだ
[ふふふ…はいはい…]
[それもそうだよねぇ〜…]
[それじゃぁ〜丁子いこぉ〜]
方向を変え一歩足を踏み出そうとすると
[亀ちゃん案内してあげなよっ!!]