第25章 オリへ
[条……くん!?]
(え 嘘)
タイミングがいいと言うかなんというか来てくれるなんて
おばあちゃんと私の間にぬっと現れたものだから今の聞かれていたんだろうか内心ヒヤヒヤして仕方ない
[あらあら〜条くんじゃない〜]
[ばあちゃん〜こんにちはぁ]
[やっほ〜おばあちゃん!お姉ちゃん!俺もいるよ!]
[丁子くん!]
[やだ〜丁子ちゃんもいるじゃない〜!]
どうやら丁子くんが条くんの背中に隠れていたようだひょこと出てくる
おばあちゃん二人共来てくれたからなのかとても嬉しそうな表情だ
二重の意味で驚かざるを得ない
まさか昨日の今日来てくれると思わなかったから嬉しい反面どういう顔をしていればいいかわからなくて正直言うと困惑していた
[あ〜ごめんねぇばあちゃん]
[ん?何かしら条くん?]
[ ちゃんと話したいんだけど今借りても大丈夫…かなぁ…?]
私の方をちらっと見ながら申し訳無さそうにおばあちゃんに言う
(私に何か用事なのかな……?)
確かに今そんなにお客さん居ないし話せるは話せるけど
どうしたんだろう不安に思いつつ
[あらいいわよ!借りてってちょうだいな!]
[ありがとう〜ばあちゃん]
そう言い私に近づき
[ごめんねぇちゃん…ちょっとだけいい…?]
[あ…う、うん………大丈夫だよ!]
(なんだろう本当に)
それしか言えなくて申し訳無いけど何か大事な話なんだろうか
ただ私は頷くしかできなかった