第25章 オリへ
[二人共ありがとう…!すごく助かったよ…!]
[いいよぉそんなぁ〜いつもお世話になってるしぃ]
[俺楽しかったよ〜!また手伝うよ!]
そう言い家の縁側に腰掛ける
二人のお陰で瞬く間に仕事が片付いた
前から色々と手伝ってもらったけど今回はかなり助けられた感謝しかない
[はい…!よかったらこれ瓶ラムネ]
[わ〜!いいのぉ…!やった!]
[ありがとう〜ちゃん]
助けてくれたお礼にはこの二人だと瓶ラムネがほとんど
秋っぽくもなってきて冷たくて嫌かと思ったけど杞憂だったみたい
[う〜ん……開かないなぁ…]
渡したのはいいものの丁子くんのが中々開かないようだ
さっきから四苦八苦しているなと思っていたけれど
条くんは軽々とした手つきですぐさま開けていたが
[ちょーじ…俺ぇ…]
[よかったら私が開けようか…?]
嫌かなと思ったけど丁子くんにはついついと世話を焼いてしまう
最初は中々仲良くなれなかったけどこの愛嬌というべきかおかげでこんな風に仲良くなれて迷惑かもしれないけど弟のように思っている
[え、いいの!お姉ちゃん!]
キラキラした表情でずいっと詰め寄る
[うん…いいよ!待ってて]
玉押しを当ててビー玉を落とす どうやら当て所が悪かったのかもしれない
私がするとスルッとビー玉が落ちていった
[はいどうぞ〜]
[わぁ…!お姉ちゃんありがとう!!]
[もう…ちょーじぃは…]
条くんが少し呆れた表情をしているもののその顔は微笑んでいる
もしかして私がいない時は条くんがお世話係?(そう言っていいかもわからないが)になっているんだろうか
なんとなくそう思ってしまった
[えへへへ…ごめんって亀ちゃん!]
[いやぁ〜謝らなくていいけどぉもう少しねぇ…]
[ふふふふ…]
条くんが獅子頭連に行くことになってもこうして時間さえあれば会いに来てくれるし銭湯に入りにもきてくれる
もしかしたら会いに来ないんじゃないかと不安になってしまっていたけどそんなことはなかったようで
二人が来てくれてこの時間が居心地よくて仕方なかった