第24章 番外編➀ 困惑
[椿ちゃんSide]
(…………)
彼女がそういうんだもの
事実なのは確かなんだろうから
正直言うとホッとしたのもありモヤモヤもあって複雑な気持ちではあるけど安心してたのは本当だ
思わず抱きついてしまう
(よかったぁ………)
何もされたわけではないと聞いたからか少し落ち着いた
そんなことをされるようだったら絶対許せないしカチコミに行くのは間違いなかったから
は驚いていたようだったけどそれは当然よね
だって今日のあーしはいつも通りでもないしおかしくて仕方なかったのだから
(…………はぁ……)
の匂い
柔らかくて暖かくて落ち着く香り
いつも彼女に会うとこの香りに癒される
リラックスしたおかげがつい本音がポロポロと出てしまう
あーしだって誤解されたくないものこのままギクシャクなままも嫌だし
それに
(をもうこれ以上私のことで困らせたくない)
その気持ちが強かったから
(………………ふぅ…)
(名残惜しいけどそろそろ離れないとね…)
とも打ち解けたというか和解できたしスッと体から離れると
(あら…………?)
なんだか様子がおかしい
足元がフラフラしているそれに眠たいのかうつらうつらしているようだ
おかしい 具合が悪いのだろうか
[?]
名前を呼ぶものの反応がない
(もしかして………)
そう思っているとの体がふっと倒れ始める
(ちょ…………!やだ!)
焦りながらのもとに急いで駆け寄る
幸い距離は近かったのですぐ支えることはできたものの
(ふぅ………よかったわ…間に合って)
(…………って…………)
(…………………あなた…)
彼女の顔を見た瞬間自分がどれほど愚かなのか身を持って思い切ってしまう