第24章 番外編➀ 困惑
[椿ちゃんSide]
(化粧で隠しているだろうけどクマが少し…)
(顔色もよくなさそうね…)
それほど追い詰めていたのだろうか
これって本当に信じていいの
そうこう考えているとが目を覚ます
話しかけるとどうやら体調が悪いという自覚はなかったようだ
(早く帰って休ませなきゃ…!)
忘れてたわは無理したら全然気づかなかったんだ
(あーしのお馬鹿…)
あまりの自分の気の利かなさにイライラしていると
私に持たせず気を使って自分の荷物を持って帰ろうとしていてそれに体がおぼつかないようだ
こんな状態のまま帰らせたくもなくて
(そうだわ……!)
(私がおぶっての家に送っていけばいいのよ)
それに私は力持ちだものこんなのへでもないし
そう言うと眠くて仕方ないんだろうなんとか言葉を紡いで私にお願いしてくれたので今に至るのだ
(ふぅ………)
(今日はなんだか色々ありすぎたわね)
(も疲れたわよね…無理して…)
もよほど疲れていたんだろう全然起きる気配がない
私は何を血迷ったんだろう
( ごめんね)
彼女に聞かれてないことを祈りながら
[あーしだったら]
[のことをそんなに悩ませるような男にはならないわ]
[あーしのものになればいいのに]
今はあなたの恋を応援するし大切な親友よ
けどね
悲しませるような男なら私は容赦しない
そういう奴ならあーしが幸せにするわ
だから私を選んで
そんなことは絶対ありえないだろう
彼女が心代わりでもしない限り
でもこれくらいは許してほしい
じゃないとこの気持ちが辛くて仕方ないから
私の虚しい呟きは風とともに流されていった