第24章 番外編➀ 困惑
[椿ちゃんSide]
(って…あら…?)
思っていたのと大分違う
あんな事をしたら普通は構いたくないはずだし彼女は真摯に向きあってくれる
それにごめんだなんで謝るのは私のはずなのに
(…………)
駄目よ
甘えてしまうじゃない
思わず声をかけられた時凄く我慢したしどうすればいいかわからなくなって答えに迷ってしまう
様子を見かねたのかとりあえずここだと落ち着かないだろうからと配慮してくれたみたいで場所を移し変えたのはいいけど
(や、やだわ…)
の顔が間近にあって余計にソワソワしてしまう
嬉しいのだけれどこれでは火に油を注ぐようなものだ
(我慢…我慢よ…私…)
治療してくれるのはありがたいものの好きだと自覚したからか余計に顔が熱くて仕方ない
赤いのが見られてないだろうか気が気でなかったものの彼女にとってはそれどころではないのに不謹慎すぎる
(もう……あーしったら…)
自分の行いに恥じてしまうばかりそうこう考えているうちに一段落したようだ
改めてありがとうとお礼を言う
(今日は色々とお世話になってばかりね…)
(なんだか私馬鹿なことしかしてないわね)
(嫌になってくる)
私らしからぬマイナス思考だ
疲れているからだろうか
何故か には謝りたくて仕方ない
いつもだとありがとうというのに何故かごめんと言葉が出かけたその時
(え…………?)
[だめ]