第24章 番外編➀ 困惑
[…………あえ?]
[やっぱり…疲れてたのね!もう…]
[え………?]
どうやら椿ちゃんの胸で眠ってしまっていたようだ
それさえも気づかないほど
(え……!何やってるの……私…)
(…………どんだけ疲れてたんだろ…)
自己管理を怠ったつもりはないのだけれど思ったよりも体に来ていたようだ
[やっぱり…化粧で隠したんでしょうけど少し顔色よくないわよ…]
[で…でも荷物とかも…持たないと]
そうだ
荷物も置きっぱなしだしこの姿勢のまま帰るわけにもいかないただでさえ椿ちゃんには負担かけっぱなしなのだから
[大丈夫よ〜!あーし体頑丈だもの♡]
[ほら、もう持ったし♡]
[少し目を閉じてやすみなさいな♪]
[あ 大丈夫よ!ちゃんと送るから♪]
(は、はやい……………すばや…)
ウインクをしながらニコッと微笑む
どうやらもう準備万端のようだ
立ててはいるけど正直言うと瞼が重たくて仕方ない
ここは申し訳ないけど甘えることにした
[ごめん……ね…お願いしてもいい…?]
ちゃんと言えてるだろうか
それすらもにわかにわからないけどうつらうつらとしてしまっている
私はこの時どうやって帰る算段がついているのかもわからないままただ椿ちゃんに任せとけば大丈夫だろうという考えだった
[もちろんよ〜!もう寝ちゃいなさいな♪]
[う……ん……ごめんね…]
(もう……限界かな………)
[…………だった………ら]
[そんな…………し…]
目を閉じた後何か言葉が聞こえたような気がする
気のせいかもしれない
椿ちゃんに身を任せていたから
その後家まで連れてってもらったらしく目覚めると部屋の天井が見えて驚愕していたのだが
大慌てで椿ちゃんに電話したのは目が覚めて後日の話になる