第24章 番外編➀ 困惑
[椿ちゃんSide]
(無理させちゃったわね…)
#今NAME1#をおんぶしなから家に連れて帰るところだ
すーすーと寝息が聞こえる よほど眠たかったみたい
今日会った時も買い物している時もパフェ食べている時も空元気な感じな所があったしまさかこんなに疲れているとは思わなかったけれど
(我ながらやりすぎたわね…)
ふぅとため息がつい漏れてしまう
私が気になりすぎてるからってド直球に聞いたせいもあるだろう
何もないと言うけれど正反対に見えて仕方なくてそんな顔をされて納得ができなかったというのも事実
それにが気になっているその男に何かされた、言われたんじゃないかって考え始めたら気が気でなかった
が言っているのだし信じるしかない
なるべく普通に普通に
そう心がけていたけれどどうしても気になって仕方ない
もしかしたら告白のような事をされたから動揺しているんじゃないかって思った 思っていたのだ
けれど違かった
顔が仄かに暗くなり彼女が自分を貶めるような発言をし始める
(どうして)
(そんなに悲しい顔なのよ )
聞いた途端我慢していたものがはち切れる
なんでそこまで
あなたは自分を追い詰めるのよ
悔しくて仕方ない
こんなに魅力的で素敵な女性なのに
が気になっているあの男に何かされたからこういうことを言うのね
怒りが頭を支配し始めてきた
彼女のことを思うと歯止めが効かなくなって抑えが聞かない
(どんなことを言った知らないけど)
(許すわけにはいかないわ)
思わず拳に力が入る
私は考えもせずに突っかかってしまったのだ