第24章 番外編➀ 困惑
[つ…椿ちゃん………?]
(本当にどうしたんだろうか………)
色々と驚かされることばかりだ
でも椿ちゃんのこのハグは嫌ではないし大丈夫なのだけれどただ今日はいまいち行動が読み取れない
原因はきっと私ではあるのは事実なのだろうけど
頭を肩に預けながら少しずつ話し始める
[ごめんなさい………]
[………そいつに何かされたものかと]
[あーし…………]
[本当に何もされていない…のよね…]
[椿ちゃん………]
(やっぱりそうだったんだ)
あたしの過去のことを話した数少ない友人だし椿ちゃんは
優しいから条くんが私を悲しませるようなことをしたと思ったんだろうだから怒っていたのかもしれない今日の行動がやっと納得できた
(だよね…)
でも話して正解だった
話さなかったからきっと誤解したままだったから
納得してくれるようきちんと伝える
[そっか…ありがとう…心配してくれて]
[うん…何もされてないよ]
[そう………なのね…よかった…]
私がそう言うと顔を上げて本当かどうか確かめているようだったけれど信じてくれたのか少しホッとしているようだ
[うん…!大丈夫だから…]
[…わかったわ]
[あなたがそう言うなら信頼するわ♡]
[ふふ…ありがとう椿ちゃん]
温かな空気が流れる いつものワイワイしているあの雰囲気だ 条くんの誤解が解けてよかった
けれど
(少し…眠いかも…)
椿ちゃんと一緒にいる時に申し訳ないとは思っているけど
ここの所少し考えすぎなのかあまりよく眠れてなくてそれに椿ちゃんの体温が心地よくて眠たくなってきてしまった
(うう……やばい…これは流石に)
うとうとしてきた
これはまずい そう思っている時だった