第24章 番外編➀ 困惑
私はその時何を思ったのかわからないけど椿ちゃんの柔らかい唇に人差し指を置いたのだ
きっと話ができないと本能的に感じたからかもしれない
その椿ちゃんは驚いてきょとんとした顔をしているのだが
[………………]
[もう謝らなくていいんだよ…椿ちゃん]
[それにまた謝ったらもう嫌なんだから]
こうでも言わないとまた話が繰り返されると思ったから
私がまさか強気な発言をすると思わなかったのか椿ちゃんが我慢できずに
[ふ…ふふふふははは…嫌ってなによ ったら]
[子どもじゃないんだもの…ふふ…]
これまでの表情とは打って変わって晴れやかになる
しかも涙まで流して笑っている
どうやら私の言い方が面白かった?みたいだ
確かに言い方が子供っぽいのは認めるけど
[も…もう…!椿ちゃん…!]
(そんなに笑わなくてもいいのに…)
頬がぷくっと膨れ不機嫌Maxな顔になってしまう
それも面白かったのか
[もう………ぷっふふふ………]
まだ笑っている
でも
(笑ってくれた…)
やっぱり椿ちゃんは明るい笑顔がよく似合う
見れたからか嬉しくて仕方ない
友達が元気になってくれてホッとしていたのもつかの間私は切り出す
[椿ちゃん……]