第24章 番外編➀ 困惑
[そう………]
私が言ったのを聞いた後顔が下をむいてしまい表情が見えない
(どうしたんだろ…)
何か気に障ることを言ってしまったんだろうか
心配になり声をかける
[椿ちゃん……?]
[………]
[ふぅ………]
一息ついた後勢いよく彼女は顔を上げる
すると
[!?]
ボコッ
痛そうな音が空間に響く
突如自分の頬を握りこぶしで殴ったのだ
[え…ええ…!???だ、大丈夫!?]
一瞬の出来事で突然何が起きたのかは理解できなかった
まさか自分の頬を殴るなんて思わなかったのだから
それに頬が赤く腫れている
[だ、大丈夫よ……]
いや大丈夫じゃない
誰が見ても絶対に痛い 強がりにしか見えなかった
[…でも凄い音したし…唇切れてるよ…]
[でも…]
[待って……!何か抑えるから…!]
[………………]
確かハンカチがあったはず
ポケットからハンカチを取り出し頬に当てる
けれど赤みを取るのに冷やすものがない
(どうしよ……いったん家に行って…)
この怪我をどうしたものかと悩んでいた所
[………………………]
[…ごめんなさい……]
[え?]