第24章 番外編➀ 困惑
[椿ちゃんSide]
[………………はぁ]
[や、やっちゃったわ…………]
電話を切リ終わると後悔の念に押されていた
だって
(デート(遊び)に行こうだなんて何を考えているのよ…)
ひょいと口に出てしまっていた
何を考えているのかしら私
馬鹿なのとしか言いようがない
普通にどうなったと聞くだけだったのに誘ってしまっていたのだから
でも
(嬉しくて高揚してしまっているのよね)
(と一緒にいれることになったから)
数日ぶりくらいにまた彼女に会えるのだ
さっきまでの悲しい気持ちはなんだったのかもう消失してしまっている
あんなにウジウジ悩んでいたのがまるで嘘のように感じるほど今は心が躍っているのだ
[ふぅ…]
(恋って……)
(こんなにヤキモキするものなのね)
感情が揺れ動きすぎて疲れてしまい思わずため息が出てしまう
彼女に恋してるということが確かに辛いこともある
けれどとどんな形でもこうしていられることに笑みがこぼれてしまう
私はそれだけ彼女を愛しいのだから
改めて梅との好きとは違うと実感してしまっていた
(とにかく……)
(遊ぶ所どこにしようかしら…)
(久々に二人きりなのだし)
デートに行く場所も決まっていない
せっかくだし思いっきり楽しもう
そんな気持ちが占めていて
(うーん…)
(あそこもいいし…別のところも…)
スマホを片手に何がいいのか悩む羽目にはなるのだが
その時間さえも心地の良いものだった