第23章 誤解
[十亀条Side]
[あなただから……許せたの]
(今……なんてぇ…)
触れられて嫌ではなかっただの俺だから許せたと聞こえた気がするというかそう聞こえた
(これじゃあまるでぇ…)
告白だ
俺が好きだって言ってもらえていることになる
あまりにも信じられない
けれど事実なのは確かだった
その瞬間とてつもなく体が沸騰し始める
熱い
嬉しい
嫌じゃなくてよかった
歓喜していて心がぐちゃぐちゃになっている
それにのぼせそうなほど体温が高まっていて
きっと今情けない顔になっていることは間違いなかった
そんな俺を見てちゃんも自分の言ったことにどうやら気づいたのか真っ赤な顔を隠すためか手で覆い始めた
ああ
愛しくてたまらない
可愛いすぎるよちゃん
気持ちが高揚してまた抱きしめてしまう
ほっとしたからかへなへなと力が抜けてしまいちゃんが抱きとめるような形にはなってしまったが
(本当に好きだ)
(我慢できない)
(もう言ってしまおう)
俺がちゃんに好きだと言おうとしたそんな時だった
まさかこの場面を見られてるなんて思いもしなかったが
寄りにもよってじいちゃんに